YouTubeポリシー変更 YPP不参加のクリエイター動画にも広告表示

YouTubeはクリエイターに広告収益を分配するYouTubeパートナープログラム(YPP)を実施していますが、YPPに参加するクリエイターはムービーの再生数などに応じて収益を受け取ることが可能です。これまで要件を満たさない小規模クリエイターはYPPに参加できず、ムービーに広告を表示させたり、そこから収益を受け取ったりすることはできませんでしたが、新たなポリシー変更によって「YPPに参加できないクリエイターのムービーにも広告が表示され、しかし収益はクリエイターに分配されない」ようになることが発表されました。

 

これまで、YPPに参加するには、

「過去12か月の総再生時間が4000時間以上」

「チャンネル登録者数が1000人以上」

が参加要件となりました。

要件を満たさないクリエイターのムービーには一部の例外を除いて広告が表示されず、クリエイターは収益を得ることができないようになっていました。

 

小規模クリエイターの動画にも広告が表示される

2020年11月19日付けのポリシー変更により、「YPPの要件を満たさず、プログラムに参加できないクリエイターのムービーにも広告が表示される」ようになります。

この広告で得られる収益は、クリエイターには支払われないとのこと。

 

今回のポリシー変更は、GoogleとYouTubeがより多くの広告をインターネット上に表示し、さらなる収益を上げるためのものといえます。

 

まずはアメリカから

ポリシー変更はまずアメリカで行われ、2021年末までには全世界的に展開されるとのこと。

小規模クリエイターはもともと広告収入を受け取っていないため、直接的には影響を受けないように見えますが、視聴者は広告を嫌うためチャンネルの成長が阻害される可能性はあると考えられています。

 

無料で好きな動画を挙げられる便利なサービスYouTube。

外出自粛の影響もあり、YouTube利用率も大きく伸びています。

▲YouTube訪問数月次推移・デバイスはPC&スマホ

 

広告が挟まるのも仕方ないかもしれませんが、広告なしで楽しみたい視聴者にとっては残念なお知らせです。

TVと違って広告挿入の場所も突然なYouTube広告。

広告制作者にとっては、嫌われない動画広告の制作をより一層心がけなければなりません。

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