映像・動画制作の授業 PR動画の作り方基礎編part③動画編集における重要ポイント

こんにちは。今回は、先日コラムでご紹介した映像・動画制作の授業 PR動画の作り方基礎編のPart3となります。以前コンセプトムービーを制作させていただいた明治大学附属明治高等学校様にお邪魔して、未来のクリエイターたる高校三年生を対象に「映像の作り方」講座を行いました。その内容を凝縮して、誰でもできる印象と記憶に残る動画を作る際の編集ポイントをいくつかご紹介したいと思います。

○ポストプロダクション

今回は、ポストプロダクションについてお話ししていこうと思います。映像を仕上げていく作業の段階です。撮影した素材の編集が主な作業となります。

具体的に行う作業は、ざっくりと順番に言っていきますと、

まず撮影した素材の選別、それらを尺にはまるように繋いでいきます。繋ぐ際は、モンタージュなどを入れ込みながら編集するとGOODです。

また映像と音を別々で収録していた場合は、それらをシンク(同期)させます。映像と音がずれているととても気持ち悪いです。逆に音と映像がピタッと合うと、とても気持ちが良いです。

素材を繋いでいくにあたって、少しアドバイスです。

映画やドラマの登場人物を取り巻く物語の流れを少し俯瞰してみてみると

何か原因があって、登場人物の感情が動いて、行動に移します。

それがきっかけで事象が起こり、また感情が動いて、行動に移して、、、というような流れが続いていることが多々あります。現実の世界でもそうですよね。

編集する際にもこの3点に少し気を遣うことで、だいぶ物語性が高くなって、動画の質が上がります。

エフェクト&テロップ&カラー

その次にエフェクトを入れたり、テロップを入れたりします。エフェクトの種類は映像にできないことはないのではないかというほど多く存在します。(ただし使うソフトウェアによって様々です。)私が個人的にほぼ毎回の編集使用するものは、ワープスタビライザーという手ブレを軽減するエフェクトだったり、拡大縮小、クロップ、マスク、移動、トランジションといったものです。とても簡単に行えるので、もしそのエフェクトがあれば試してみてください。

ここで、テロップのフォント、色は何が一番合うの?という質問がありましたが、それは映像によってまちまちです。このテロップは映像の雰囲気をガラッと変えてしまうものでもありますので、慎重に行うと良いでしょう。

またカラー調整をして、明るすぎたり暗すぎたりする箇所を修正し視認性を上げるのも良いでしょう。オレンジっぽいカラーにしたり、ブルー、グリーンっぽい色にしたりして、シネマティックなトーンを醸し出すのも場合によってはGOODです。ただし、このカラーの具合だったり明るさ(露出)を大きく変更しすぎると、ノイズが出てきて、画面がザラザラしてしまいます。ノイズが出過ぎると、視認性も下がり、あまり好ましくありません。ですので、変更するにしても、うまく調整して、せっかく撮影した良い素材を台無しにしないように心がけましょう。

BGM&音声

最後に、BGM入れや音声を調整したりします。

BGMやSE。SEはサウンドエフェクトです。テロップが出る時に音がしたり、色々な効果音のことです。

自分で作れる人は作ったものを使ってもいいですし、そうでない人、ほとんどだと思いますが、は、著作権フリーの音声がインターネットで探せばすぐ出てくるので、フリー素材 音声 などと検索すれば。そちらを使ってみてください。

映像って音の影響をものすっごく受けているんですね。綺麗な海の映像が無音で流れているよりも、波の音がしている方が臨場感が出ますよね。音でだいぶ印象が変わると思います。ぜひ色々試してみてください。

ここでの注意点は、まずBGMのノリで映像を誤魔化しすぎないように、ということです。ある程度は効果があります。泣けるシーンで泣けそうなBGMかかってますよね。はいここで泣いてね〜、と指図されている感じがして、個人的にはあまり好きではないのですが。MVビデオ風なら全然アリなのかなと思います。でも例えばドキュメンタリー系の映像でBGMが前に出過ぎると、感情移入がしにくくなる傾向にあります。

また、もしyoutubeやそのほか一般公開する場合はBGMの著作権に注意しましょう。有名無名問わず、誰かの楽曲をしようすると、公開ができなくなる可能性があります。

サウンドエフェクトも使い所に気をつけましょう。テイストにあったSEをつけましょう。

一方で現場で取れた音、声などを使用すると、リアリティが上がるので、臨場感が出てきます。ただ、あまりにも聞こえづらかったりすると、映像の質が下がるので、注意しましょう。

最後に

さてさて、ココまで駆け足も駆け足で、映像制作とはなんなのか、浅く広めの僕の主観まじりのお話を聞いていただいてありがとうございました。正解はないけど、コツはあるなぁ〜ということを感じてもらえたでしょうか。撮影や編集は楽しんだもの勝ちなので、ぜひ楽しんで動画を作ってみてくださいね。それではまたどこかでお会いできる日を楽しみにしてます。

お問合せはこちらから

Column LIST  →